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日々の出来事

2017.5.9 - 札幌救急カンファレンス

先日、札幌救急カンファレンスが開催されました。
いつもは症例検討だけの会なのですが、今回は岸和田徳洲会の薬師寺先生に来ていただき、めまい診療の極みを講演して頂きました。

札幌救急カンファレンス

この会の告知を私のFBでこんな感じでおこなったところ、ゾンビメイクで来てくれるとコメントがありました!!
で、当日、まさかまさかの、ゾンビメイクで登場して頂き、講演と、その後の症例検討にもゾンビのまま参加してくれました。

流石に、二次会は普通の姿に戻っていました。

札幌救急カンファレンス札幌救急カンファレンス札幌救急カンファレンス

2017.5.2 - 歓迎会

先日、救急科の歓迎会がありました。今年は多くの人たちが移動してきてくれたため、救急科はにぎわっています。
この救急科の歓迎会の翌日は先進急性期医療センターの歓迎会もあり、2日間で多量のアルコール摂取となりました。。。。

歓迎会歓迎会

2017.4.18 - 海外への患者搬送

札幌も御多分に漏れず、海外からの観光客が増加しています。その中で、稀ではありますが、重症化し3次救急の当センターで入院加療となる患者もいます。
先日も、観光で札幌を訪れていた方が敗血症となり重症化して、当センターで入院加療となりました。同伴のご家族は、日本語はもちろん話せませんし、英語が何とかという感じです。治療も難渋しましたが、何より大変だったのは、海外の保険会社から毎日かかってくるTELの対応です。状態は如何だ、費用はどれぐらいなのか?と、確認の嵐です。もちろん、英語。まあ、日本人であれば健康保険の適応があるので大丈夫ですが、海外からの旅行者となると、基本的に自費です。当センターのICUに入って、濃厚な治療を受けるとなると、毎日、何十万円の単位で医療費が飛んでいくわけです。
そんな、こんなで、ある程度落ち着いて帰国の目途が立ちました。でも、その際もバタバタです。意識障害が遷延していたため、気管切開下に人工呼吸器管理中です。そろそろ、帰れそうという判断でしたが、まだ、具体的な話は何もしていない状況で、ある日の朝、突然、「迎えの飛行機を向けたので空港まで連れてきてほしい。」と連絡が入りました。しかも、指定の時間まで、3時間程度しかありません。さらには、先方は、迎えの飛行機が向かった空港が、千歳空港なのか否かもわからないと言う有様です。何を考えているのか、全く理化できませんでした。。。。
でも、仕方ありません。千歳空港以外なら、完全に対応不能です。千歳空港であろうと仮定して、準備を始めました。北大から千歳空港まで1時間弱はかかります。車の手配や人工呼吸器、酸素、急変時の薬剤、空港内への車両の進入の調整など整えて出発です。写真の通り、何とか、引き渡して一安心という結末でした。

みなさま、海外旅行先での急病/怪我にはくれぐれも注意してください。

海外への患者搬送海外への患者搬送海外への患者搬送海外への患者搬送海外への患者搬送

2017.4.4 - 札幌救急カンファレンス(4月25日(火)開催)

恒例の札幌救急カンファレンスを4月25日(火)の19:00〜開催します。
今回は、いつもと趣向を変えて、薬師寺先生@岸和田徳洲会に講演をお願いして、その後にいつもの症例検討です。

薬師寺先生は救急領域では有名なブロガーだったりする面白い先生です。お楽しみに。
なお、この会は正装禁止ですのでご注意ください。

札幌救急カンファレンス

2017.3.29 - 送別会

先進急性期医療センターの送別会が開催されました。
今年は送り出される人たちは少ない感じでしたが、長年勤務された師長さんが退官されますので、盛大な送別会となりました。
少し寂しい感じもしますが、皆さま、新しい環境で頑張ってください。

送別会

2017.3.14 - 秘書さんの誕生日

大学病院の各診療科の医局には秘書さんと呼ばれる事務仕事+αをこなしてくれる方がいます。
彼女らがいないと我々の仕事はとても回りません。それほど大学は雑務が多いのです。。。。
で、その秘書さんの誕生日会が開催されました。何回目なのかは秘密だそうです。

そんな彼女も3月いっぱいで退職です。寂しくなります。

秘書さんの誕生日

2017.3.2 - 第44回日本集中治療医学会学術集会 開催間近

来週3/8(水)〜3/11(土)、当教室の丸藤が会長を務める第44回日本集中治療医学会学術集会が札幌で開催されます。
ここ数日の札幌は気温が高く、主要な車道の雪は解けましたが、まだまだ寒い日もあり雪も多く残っています。
皆さま、寒さ対策を十分にして学会においでください。

第44回日本集中治療医学会学術集会

2017.2.21 - キャリアデザインセミナー(2月26日(日)開催)

こんな感じの会が増えましたね。
今週末、医学生/若手医師を対象とした会が開催されます。
当科の吉田先生が「キャリア紹介」をしてきます。

キャリアデザインセミナー

2017.2.13 - 日曜の朝から

自宅でとっている朝日小学生新聞の増刊号の1面トップに、我々の領域では誰もが知っている松本先生の顔写真がでかでかと掲載されているではありませんか!!
びっくりでした。
中のインタビューも興味深く読ませていただきました。

朝日小学生新聞増刊号1面

2017.1.17 - 救急医学講座 新年会

先日、北大救急の新年会が開催されました。
例年、和風のお店が多い気がするのですが、今年は洋風でした。
懐かしい顔にも会えました。

救急医学講座 新年会

2017.1.2 - 新年あけましておめでとうございます

新年、最初の北海道新聞のトップ記事、読まれた方も多いと思いますが、来年度から医療用ジェット機が道内で運行されます。
北海道は面積としては四国と九州を合わせたぐらいになります。当然、高次医療機関への救急車での搬送が2時間、3時間はザラです。ヘリですら、1時間の搬送距離は珍しくありません。そこで飛び道具が必要になってくるのですが、これまではドクターヘリと防災ヘリを駆使してきました。これに医療用ジェット機が加わるわけです。
迅速性ではドクターヘリ>防災ヘリ>医療用ジェットなのは明白です。しかし、移動スピードと安定性はジェット>ヘリです。でも、その維持にかかる費用も大きなものです。
現場と患者にとって、良いシステムになることを祈るばかりです。

北海道新聞の記事

2016.12.14 - はじめてのがつかい

平成28年11月17日~19日に開催された第44回日本救急医学会総会・学術集会に参加しました。今回は来年度救急入局予定の研修医、板垣先生が初の学会発表とのことで、彼を中心に活動報告をいたします。

日本救急医学会総会・学術集会

主役の板垣先生 in 新千歳空港

日本救急医学会総会・学術集会

日本医科大学の主催でした

板垣先生は、救急研修中に経験した、外傷性腹腔動脈解離・上腸間膜動脈解離の症例報告を発表してくれました。発表3日前に救急医局で行った予演会で、多少(?)内容の変更に迫られ、そこから数日間でポスター作成・発表までこぎ着けたようです。発表には方波見医局長をはじめ万全のバックアップ体制(ちょうど同時間帯の発表だった定本先生、ごめん)で臨みましたが、思いの外、堂々としており落ち着いて発表していました。結局、フロアからの質問にも全て自力で回答し、僕らはただの聴衆として感心していました。

日本救急医学会総会・学術集会

発表直前、緊張の面持ち

日本救急医学会総会・学術集会

ベストショット!

さて、学会といえば定番の課外活動ですが、わずかな空き時間を利用して行ってきました。二人で「お上りさん」らしく高いところ、ということで634mのスカイツリーへ登ってきました。せっかく来たのだからと言って、一番高い展望回廊(地上450m)まで登りました。幸いにも暑いくらいの晴天で景色もいいのかと思っていましたが、そこは首都TOKYOらしく、しっかりガスっていました…。

日本救急医学会総会・学術集会

現実はこんなもんでした(涙)
東京ドームや新宿都庁がギリギリ確認できるかなあ

また、定本先生主催の札幌救急医による懇親会にも参加いたしました。多数のご講演でお忙しい丸藤教授、勤医協中央病院田口先生、札幌東徳洲会病院松田先生にもご参加いただきました。解禁されたばかりのボジョレー・ヌーヴォーを飲みながら、いろいろなお話を聞くことができました。ただ、あまりに楽しみすぎまして、写真は残っておりません。ごめんなさい。板垣先生も赤くなりながら、楽しんでおりました。
富永個人としては、英語のセッションに参加したり、口演の若手座長を経験したり、ハンズオンセミナーのインストラクターのお手伝いをさせていただいたりと、本学会のテーマである「挑戦」をする機会をいただき、有意義な学会活動だったのではないかと思います。

日本救急医学会総会・学術集会

応募開始30分で締め切られた人気セミナー
(左から石井先生、萩原先生、山名先生、富永)

日本救急医学会総会・学術集会

発表もしました

最後になりましたが、初発表の板垣先生、発表された先生方、北大でお留守番をしていただいた先生方、お疲れさまでした。そして学会会長の横田先生をはじめ、主催の日本医科大学関係者の方々もお疲れさまでした。

日本救急医学会総会・学術集会

学会会長の横田先生と

日本救急医学会総会・学術集会

日本医大関係の現役Dr.Carたち
何台か乗ったことがあります

富永 直樹

2016.11.29 - ISICEM2016レポート(その3)

さて、ISICEM2016参加記も最終回です。

(3月18日学会4日目)
学会最終日は午前中だけ参加して、午後からレンタカーで遠出しました。行き先はチョコレートの街ブルージュです。ブリュッセルから車で1時間の距離にあります。
ブルージュは中世の街並みがそのまま残されている旧市街地区が世界遺産に登録されており、屋根のない美術館と言われています。そして、徒歩15分で一周できる小さな旧市街に50ものショコラティエがひしめき合うチョコレートの街として有名です。チョコ好きにはたまらないですね。
その中にあって独創的なチョコで有名なChocolate Lineに行ってみました。教室のお土産に購入したのは薬瓶に入っているかのような怪しい見た目のチョコです。これを20個スーツケースに詰めて持って帰ってきたのですが、もし途中で鞄を開けられることがあったら薬の密輸だと誤解されたかもしれません。

ISICEM2016ISICEM2016

(3月19日帰国)
夕方のフライトまで更に寄り道してみました。目的地はフランスのランスです。ブルージュから車で80分の距離です。ニュースではテロの影響によりフランス国境で検問をしていると言っていたのでドキドキしながら運転していたのですが、検問も何もなくあっさりフランスに入国できました。このセキュリティならばパリ同時多発テロの実行犯がベルギーから自由に移動できたことも頷けます。
ランスにはルーブル美術館の別館、ルーブル・ランス美術館があります。ここは日本人の建築ユニットSANAAがデザインしたことで有名で、2012年にオープンした新しい美術館です。

ISICEM2016

特徴的なのは展示方法で、体育館のように広いスペースの壁の手前から奥へ年代を示すスケールが記されており、それに合わせて年代ごとに作品が並べられています。歴史が苦手な私でも時代背景を理解しやすい展示方法でした。

ISICEM2016ISICEM2016

昼食を美術館の敷地内にある一つ星レストランで頂きました。こちらもSANAAによるデザインで美術館と同様に光の取り入れ方が上手な空間でした。料理も大変素晴らしく、旅行最後の食事を美味しく頂くことができました。

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19日夜のフライトで帰国の途につきましたが、22日朝にブリュッセル空港で爆破テロが発生しました。15日の銃撃戦も会場に近い地区でしたし、なかなかスリリングな学会旅行となりました。無事に帰国できて良かったです。
最後まで読んで頂いた方の中には「前川なのにベルギービールの記述が少ない」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。もちろん毎日ビールを飲んでいたのですが、最近は札幌でもベルギービールのお店が複数あり、現地と同じレベルのビールを飲むことができます。以前ほど現地のビールに感激することはなくなりました。しかし、チョコレートは別格です。現地でなければ購入できないものが多くあり、チョコ好きにはやはり魅力的な土地だと思います。
ISICEMは救急集中治療領域の他の国際学会に比べて臨床的なテーマを扱うsessionが多く、日々の診療に役立つ情報を入手できる他にない学会です。機会があれば(テロ警戒レベルが下がったら)私もまた参加したいですし、若い先生にはぜひ参加してみてほしいと思います。

ISICEM2016のレポートは以上です。学会参加にあたり留守をカバーして頂いた大学の皆様、ありがとうございました。

2016.11.22 - ISICEM2016レポート(その2)

ISICEM2016参加記の2回目です。学会も2日目に入りました。

(3月16日学会2日目)
ブリュッセルは予想以上に寒くて、ユニクロのヒートテックが欲しくなりました。が、ブリュッセルにはユニクロがない…。ということで、ヒートテックを求めてファッションの街アントワープまで電車で行ってみました。
駅の時計の写真です。スイスの時計メーカーMondaineの文字盤にそっくりですね。スイス鉄道の時計はMondaineですが、ベルギー鉄道はどうなんでしょう?クレジットは見当たりませんが…。ちなみにMondaineの時計は秒針がstop2goというシステムで独特の動きをしますが、この時計は普通の秒針でした。

ISICEM2016

アントワープには学会会場前の駅から電車で50分の距離にあります。有名ブランドのお店が軒を連ねていて、おみやげ屋ばかりのブリュッセルとは雰囲気が違いました。

ISICEM2016

ユニクロでヒートテックを購入できました。きっと日本で買うより割高なのでしょうが背に腹は代えられません。

ISICEM2016

アントワープ駅にいた軍人の写真です。ご存知の通り前日の3月15日にブリュッセルのフォレ地区でパリ同時多発テロの実行犯が発見され、銃撃戦が行われました。思い返せば15日は日中から学会会場周辺でパトカーがサイレンを鳴らしながら走り回っていて、「何か事故でもあったのかな?」と思っていたのですが、夜のニュースで銃撃戦があったことを知りました。そして、翌日からは市内に銃を構えた軍人を多く見かけることになりました。

ISICEM2016

(3月17日学会3日目)
銃撃戦の影響で学会会場のセキュリティが急に厳しくなり会場入口で大渋滞が発生していました。おかげで朝1番のsessionに遅刻しました…。

ISICEM2016

昼食は会場隣の楽器博物館の屋上テラスに行ってみました。ヒートテックを着込んでいても屋上はさすがに寒かったです。やせ我慢してビールを頂きました。

ISICEM2016

夜はフォアグラのお店へ。本当はユーロスターに乗ってパリにフォアグラを食べに行こうと思っていたのですが、銃撃戦の影響でブリュッセル南駅発の電車が運休のためパリ行きのユーロスターに乗れませんでした。かわりにブリュッセル市内のお店を探しました。考えてみればブリュッセルの住民の8割はフランス系で、あちこちでフランス語を目にします。フォアグラ専門店はすぐに見つかりました。しかし、メニューがすべてフランス語でオーダーに苦労しました…。

ISICEM2016

自分でパンを焼いてフレッシュなフォアグラを塗って食べます。このシステム、最高においしいです。そして安い!

ISICEM2016ISICEM2016

美味しいフォアグラと共に学会3日目の夜も更けていきました。
続きは次回に。

2016.11.15 - ISICEM2016レポート(その1)

2016年3月15日から18日の4日間、ベルギーのブリュッセルで開催されたInternational Symposium on Intensive Care and Emergency Medicine(ISICEM)に参加しました。ISICEMはBelgian Society of Intensive Care and Emergency Medicineが毎年主催している国際学会で、今回で36回目になります。ベルギーということでchairmanはおなじみのJean-Louis Vincent先生です。
いち早くオンラインジャーナルのopen accessを進めてきた医学雑誌Critical Careの年次集会と言えばわかりやすいでしょうか。毎年ブリュッセルの同じ会場で開催されています。私は2012年以来の4年ぶりの参加でした。

(3月14日出国)
成田発の直行便でブリュッセルに向かいました。ブリュッセル空港の到着ロビーでSIMカードが購入できます。兎にも角にもインターネットがなければ旅ができません。データ通信2Gバイトで25ユーロのSIMカードを買いました。

ISICEM2016

私はホテルの狭い部屋が苦手で、安価に広い部屋に泊まることができるアパルトマンをよく選びます。今回は60m2でキッチン、テラス付きの部屋を借りました。ブリュセルの有名な広場グラン・プラスから徒歩2分の立地でした。

ISICEM2016

昼も夜も美しい景観のグラン・プラスの一角にあるGODIVA本店(第1号店)ではイチゴのチョコレートがけが食べられます。これ、大変おいしいのですが日本の店舗では食べられないようです。

ISICEM2016ISICEM2016

(3月15日学会1日目)
朝食は毎朝決まったお店に通いました。前回滞在時に偶然立ち寄った際に激旨のパン・オ・ショコラとチョコレートクリーム(各テーブルに置いてあり自由にパンに塗って食べます)に出会い、以来ブリュッセルの朝食はここと決めています。
ちなみに同じくらいおいしいパン・オ・ショコラを札幌のコロンというパン屋さんで食べることができます。ようするに私がチョコパンを好きなだけです。

ISICEM2016ISICEM2016

学会会場はグラン・プラスから徒歩6分のところにあります。ここの屋内と屋外のテントを合わせて10ヶ所の会場でscientific sessionが行われました。

ISICEM2016ISICEM2016

朝1番で聞いたsessionは「The SOSD phases of fluid therapy」。JL Vincent先生が2013年のNEJMに書いたショックの総説に登場した「Salvage、Optimization、Stabilization、De-escalation」の話ですね。個人的に普段から輸液の話に興味があるのですが、この学会、毎日のように輸液関連のsessionがありとっても楽しめます。結局、4日間を通して輸液とARDSのsessionしか聞きませんでした。sepsisやAKI、心停止蘇生後のところに顔を出す時間はありませんでした。そんなマニア受けする学会構成です。

昼食にブリュセル定番のワッフルを頂きました。油断すると甘いトッピングがてんこ盛りになってしまうので、できるだけシンプルなメニューをオーダーしました。

ISICEM2016

18時からposter sessionが始まりました。exhibition会場の一角に設置された大型のタッチパネルを使ってe-posterをプレゼンしました。今回の発表は日本外傷学会の多施設研究データを用いて外傷患者の輸血目標を検討した研究です。出血して輸血を要する外傷患者の急性期に皆さんは何を目標に輸血しているでしょうか?ヘモグロビン値、血小板数、フィブリノゲン値のそれぞれに目標とされる数字がガイドラインなどで提示されていますが、その根拠となる研究は外傷急性期の患者が除外されていたり、非外傷患者(腹部大動脈瘤破裂、産科出血など)の小規模研究だったり、そもそも「目標値」ではなく「輸血を始めるトリガー値」であり、実は「この値以上になるまで輸血すると外傷患者の予後が改善する」ということを検討した研究は皆無でした。そこで生存退院と関係する24時間後のヘモグロビン値、血小板数、フィブリノゲン値を求める解析を行いました。詳細は日本外傷学会雑誌をご参照下さい。
会場には夕方からワインが提供されており、演者も質問者も座長も皆ワイングラスを片手に参加していました。顔を真っ赤にしたドイツ系?の先生に質問されたときは、ただの酔っぱらいに絡まれている感じがしました。

ISICEM2016

2日目以降は次回へ続きます。

2016.11.2 - ESICMレポート

今回は、10月にイタリアのミラノで開催されたESICM(ヨーロッパICU学会)の模様を小野先生がレポートしてくれます。

10月1日〜5日までイタリアのミラノで開催されたESICM annual congressに参加してきました。はじめの2日はイタリアの世界史の勉学に勤しみました。比較的行動パターンが同じだった後輩のK医師とともに勉強してきました。ミラノといえばやはり写真のDuomoでしょうか。この周辺にはハトの強制餌やりおじさんが出没し金を巻き上げる様ですが、そちらは予習済みで捕まることはありませんでした(M医師、S医師は金を巻き上げられたことが後に発覚)。しかし、ミサンガ強制巻き付け兄ちゃんも出没しており、後輩のK医師がミサンガを肩に投げつけられ「盗むんじゃねえ」みたいないちゃもんをつけられていたのを救出したところ、そのミサンガを強制的に私の手にまきつけられ金を巻き上げられました(泣)。ミラノおそるべし。

ESICM

その日はイタロと呼ばれるイタリアの新幹線でピサ、フィレンチェへと勉強へ行きました。ピサの斜塔は思ったよりも傾いていてちょっとびっくり、なんと有名な斜塔だけでなく他の周りの建物も傾いていました。フィレンチェではダビデ像の大きさに驚愕。めったに見られないであろう後ろ姿の写真を掲載します。

ESICMESICMESICM

帰りに郷土料理のピステッカという馬鹿でかいステーキを頂きました。美味しいですが、後半はさすがに飽きてきます。しかしそこはバスサミコ酢のパワーで全く別の味になり見事に二人で完食しました。当然満腹、帰りの新幹線は死亡です。

ESICM

私が個人的に、一番疑問だったのが路駐です。路駐なのか自分の駐車場なのかよくわからんのですがとにかく車道の隅にどこでも車が並べられてます。写真の様にどーやってここから出発するんだろ?と疑問を抱かせる停め方ばかりでした。きっとぶつけるのが当たり前なんでしょうね。

ESICM

さて本題です。ESICMに参加してきましたが、印象深かったのはvolume評価をどうするかというセッションが多かったことです。様々なモニターが開発されている中で、いわゆる僕らが日常的にやっている「試しに輸液入れて反応をみてみようか?」というのがあまり良くないよねという流れになっている印象を受けました。volumeを入れる前には、しっかり有用かどうかを評価しようと。とにかく過剰輸液だけは避けようという流れなんでしょう。また多少のhypovolemiaであっても許容し循環作動薬で血行動態を落ち着かせる方がよいみたいなこともレクチャーしていましたが、個人的にはあまりagreeできないなと。

最終日は自分の発表でした。質問されましたが何かよくわからず、おそらくこういうこと聞いているのかなー?程度の認識しかできず。そのデータは持ち合わせておらず「I have no data about that」と返答、理由を述べようとしたところで質問者は客席へ帰って行きました。理由なんて興味なかった様です、日本人ならきっと興味なくても最後まで聞くでしょうね。

ESICM

発表後は私だけ飛行機の便が早く、直後に独りでバス停に猛ダッシュしましたが途中でスーツケースの車輪が破壊するというアクシデントが発生。22kgのスーツケースを持って走るはめになりましたが、なんとか日本へ帰国できました。

2016.9.27 - 日高地区 MC研修会 産科救急研修会

北大救急は日高地区と南空知地区の救急隊のMC(medical control)を担当しています。先日、日高西部で産科救急研修会が開催されました。
北大から方波見先生と定本先生、製鉄記念室蘭病院の大渕看護師と佐々木看護師が講師陣として参加しました。とは言っても、実際の指導は大渕さん/佐々木さんですが。。。。
日高地区は分娩施設までの搬送距離が長いので、この手の研修会には力が入ります。

研修会の後は、門別競馬場でバケツジンギスカンをつつきながらの夜競馬だったようです!

研修会の様子研修会の様子研修会の様子研修会の様子バケツジンギスカン門別競馬場

2016.9.6 - ERC2015(その3)

2015年10月29日から31日までの3日間、チェコのプラハで開催された欧州蘇生学会(European Resuscitation Council)の年次集会に参加してきました。

最後はERCのカリスマ、Nolan先生の酸素と二酸化炭素の話です。

ERC2015

いくつかの観察研究の結果に基づき心停止蘇生後はhypoxia/hyperoxiaを避けてSpO2 94-98%に保つことが推奨されていますが、実際の現場ではなかなかうまく実践できていません。
そこでtitrated oxygen therapyができるかどうかのfeasibility studyが進行中です。
うまく行ってRCTにつながるといいですね。

ERC2015

STEMIに対する病院前酸素投与もAVOID studyで結論が出ましたが、現場に反映されるのはまだまだ時間がかかるのでしょうか。STEMI患者が病院に到着したら酸素を一旦オフにしてみましょう。

ERC2015

hypocapneaは脳血流と酸素供給量を減少させて頭部外傷などのinjured brainに有害であることが有名ですが、一方でhypercapneaは心停止蘇生後患者の良好な予後に関係することを示す観察研究の結果がいくつか報告されています。
そこで、therapeutic hypercapneaの前向き研究が始まっています。
介入群は心拍再開後の24時間をPaCO2 50-55mmHgのtargeted hypercapneaにして、24時間、48時間、72時間後のNESとS-100を調べるそうです。
自分も心停止蘇生後のブタモデルでtargeted hypercapneaの実験をしていたことがあるので(頓挫しましたが)、この辺の話は大変興味があります。

ERC2015

最終日は午後から観光しました。
ボーテルのすぐ近くに出てた市場に向かったところ、救急車が出動していました。
すでに車内収容されていたのか患者さんは見えませんでしたが、しばらく現場に滞在していたので重症ではなかったのでしょうか。

ERC2015

昼食においしくなさそうに売ってるワインとポテトのラクレットチーズがけをいただきました。

ERC2015ERC2015

レンタカーを借りて遠出しました。
高速道路で大好きなIKEAの看板を発見!急旋回して寄り道しました。
日本では売っていないクリスマスグッズを購入しました。

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チェコを代表するピルスナーのひとつ、Budweiser Budvarの醸造所に行きました。
アメリカのバドワイザーが名前を勝手に使用したことで有名なビール工場です。

ERC2015

工場ツアーの最後に蔵出しのビールが飲めました。
プラハで飲んでいたピルスナーは正直札幌で飲めるものと大差がないと思っていましたが、ここのビールは別格でした。

ERC2015

最終目的地はČeský Krumlov。世界で一番美しい町と言われる世界遺産の城下町です。
歩いて15分程度で横断できてしまう小ささですが、中世の街並みを楽しめました。

ERC2015の学会レポートは以上です。留守を守ってもらった大学の皆さん、ありがとうございました。

ERC2015

2016.9.2 - ERC2015(その2)

2015年10月29日から31日までの3日間、チェコのプラハで開催された欧州蘇生学会(European Resuscitation Council)の年次集会に参加してきました。

(10/30)
学会2日目は自分の発表がありました。Poster sessionですが最近よくあるモニター画像を使ったpresentationです。
紙を印刷しなくて良いこと、データの提出期日が早いので学会直前はゆっくり旅行の準備ができることがメリットですね。
内容は全国ウツタインデータを用いたBLS vs ALSの予後比較です。予想通りALSは神経予後を改善せず、神経予後不良患者を増やす結果となりました。詳細は論文で。急いで書きます。

ERC2015ERC2015

2日目の印象に残った話をいくつか。
OngoingのRCTがいくつか紹介されていました。アミオダロン、リドカイン、プラセボのALPS studyは最近publishされましたね。
かつてオーストラリアで頓挫したアドレナリン vs プラセボ研究がイギリスで始まっています。きっとアドレナリンは無効/有害という結果になるのだろうと思っていますが、中には有効な人がいるはずなので、8000人のRCTのサブ解析で有効な患者群を明らかにしてほしいです。
Primary endpointが神経予後ではなく生存率なのが気になりますが・・・。神経予後良好の患者はとても少ないので、そこをendpointにすると8000人でも足りないのでしょうか。

ERC2015

ECPRの話を聞いてきました。G2010発表時のERCのときよりも大きく扱われており、AHAに比べてECPRに否定的なスタンスのERCでもそれなりに注目されているようですね。
以下のtableを示して、「ECPRが院内/院外心停止で有効なのは(very-low-quality evidenceだけど)確かなようだ。問題は誰に導入するべきなのかがわからないことだ。」という話になっていました。
提示されたknowledge gapは以下の通りです。

  • Controlled clinical trials are needed to assess the effect of ECPR vs. traditional CPR on clinical outcomes in patients with cardiac arrest.
  • What is the optimal flow rate for ECPR in the treatment for cardiac arrest?
  • Which subgroups of patients can benefit most from a strategy of ECPR?
  • What type of patients should be considered for ECPR?
  • What role, if any, should prehospital ECPR play in resuscitating patients from OHCA?
  • What is the optimal target temperature for patients on ECPR after cardiac arrest?
  • What are reliable prognostic factors for patients treated with ECPR after cardiac arrest?

SAVE-Jのデータを解析すればいくつかの答えは出せそうですけど、SAVE-Jのサブ解析はどこかで行われているのでしょうか・・・。
ちなみにプラハでは院外心停止に対するECPRの前向きRCTが進行中です。ランダム化ができてしまうのがすごいですね。

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夜はお土産を買いに行きました。大阪にも出店している有名な石鹸のお店です。
自分が石鹸好きなので、学会のお土産でしばしば石鹸を選びます。普段使わない人にはありがたくないでしょうけど。

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国民一人あたりのビール消費量が世界一のチェコではいたるところでビールが飲めます。
この日は地元の人でごった返す有名店で頂きました。コースターでグラスに蓋をするまでエンドレスにビールが注がれます。すばらしいシステムですね。

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チェコ料理は口に合いませんでしたがスイーツは別です。Trdelnikという伝統的なお菓子でいたるところで売っています。中が空洞で砂糖がかかったシンプルなものが定番らしいですが、生クリームを入れた写真のメニューが一番おいしかったです。

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ライトアップされた夜の街並みです。札幌の街灯はLED化が進み青々としていますが、こういう色温度が低いライトアップの方がきれいですよね。

ERC2015

(10/31)
最終日で印象に残った話をいくつか。
心停止蘇生後患者の予後予測は私たち臨床医の喫緊の問題ですが、神経予後不良の因子として有名なmyoclonusは必ずしもそうではないという研究が紹介されていました。

ERC2015

一方で、全身性のmyoclonusが30分以上持続する"status myoclonus"はやはり予後不良を強く予測できる因子のようです。
強調されていたのはfocal, discontinuous myoclonic jerk ≠ status myoclonusということです。
僕もこれまで一緒にして考えていました。

ERC2015

低体温療法を施行した患者がいつ覚醒したのかを調べた研究です。
復温後72時間以上経過してからも覚醒した症例がちらほらいますね。
治療撤退の判断をするために必要な神経予後予測ですが、北大ではかなり丁寧に時間をかけて話を進めています。タイトルのような"pulling the plug too early"になることはまずありません。

ERC2015

予後予測のまとめです。
神経予後予測は複数の因子を組み合わせて行うこと、低体温を施行した患者では72時間以降に行うことが強調されていました。
そして下図のstrategyで"poor outcome very likely"と判定された患者に対してWLST(withdrawal or withholding of life-sustaining treatment)の決断をするところまでがERCガイドラインには記載されています。予後予測の後の話が示されていないJRCガイドラインとは違うところですね。
また、"poor outcome very likely"を予測するためには偽陽性率FPRが5%以下かつ95%信頼区間が狭い予測因子が必要なのですが、JRCのガイドラインでは日本発の信頼区間が広い研究結果が多く引用されています。いずれもサンプルサイズが小さいことが原因ですが、進行中の日本救急医学会OHCAレジストリーを使えば信頼区間が狭い予測因子を同定できるかもしれないですね。

ERC2015

2016.8.22 - ERC2015(その1)

2015年10月29日から31日までの3日間、チェコのプラハで開催された欧州蘇生学会(European Resuscitation Council)の年次集会に参加してきました。
期間中はあいにくの曇り空が続きましたが、東欧のパリと言われる通りのきれいな町並みを楽しめました。

ERC2015

ホテルはいつか泊まってみたいと思っていたボーテル(ボートのホテル)を選びました。中心部を流れるヴルタヴァ川に停泊しています。意外と揺れず快適でした。

ERC2015

(10/29)
学会会場は中心部から離れたところにあり、電車を乗り継いで向かいました。
会場はメインホールが3つで、他に4つの小さな部屋でoral presentationやhands-on sessionが行われていました。
写真の通り今回のメインテーマは直前に発表されたガイドライン2015でした。

ERC2015

オープニングセッションで強調されていたのがdispatcher(消防指令)の質でした。
最近増えているDispatcher-assisted CPRの研究結果を踏まえて、ここを上手に運用できると院外心停止患者の予後改善が期待できる、という考えのようですね。
特に、入電の内容から心停止であることを認識して早期に救急車を出動させるためにトレーニングとフィードバックが繰り返し強調されていました。

ERC2015

個人的に印象に残った話をいくつか。
胸骨圧迫の場所は「胸骨の下半分」とされていますが、実はもっと下の「胸骨下端」を押したほうが動脈圧が上昇する(が、冠灌流圧は差がない)という研究が紹介されていました。
これまでは剣状突起を押すと肝損傷のリスクが高いので「胸骨下端」は押してはならない、と教えてきましたが、「胸骨下端」を圧迫した方が脳血流が増えて神経予後に良い影響があるかもしれません。
この研究ではハードアウトカムや合併症が検討されておらず、学会としてはガイドラインの内容を変更するには至らず(でも、わざわざピックアップして紹介する)、という感じでした。

ERC2015

G2015では推奨される胸骨圧迫の深さがまた変更となりましたね。
G2010では「少なくとも5cm」と5cmを超えることが推奨されていましたが、G2015では「6cmは超えず、約5cm」となりました。これは9000人の心停止患者のデータを解析したResuscitation Outcomes Consortiumのデータに基いているようです。最も生存率が高かった胸骨圧迫の深さは4.56cm(4.03-5.53cm)でした。そして、いくつかの研究で6cm以上圧迫すると合併症が増えると報告されています。
G2015が発表されて以来、色々なところで胸骨圧迫の深さは「5cm以上、6cm未満」と記載されているのを見かけますが、正しくは「5cm前後、6cm未満」でしょうか?
グラフが示すとおり深く押される患者よりも浅く押される患者の方が多いことが問題であり、実際の現場では「強く押す」ことを強調するのがよいのではないかと思いますけど。

ERC2015

夜は郷土料理がおいしいと評判のお店へ。定番のGulasというシチューを食べてみました。最初の数口はおいしかったのですが、途中で飽きてしまい完食できませんでした。以降、色々なチェコ料理にチャレンジしましたが、結果「僕はチェコ料理が好きではない」ことがわかりました。
ビールはおいしいんですけどね・・・。

ERC2015ERC2015

プラハ城の近くで見かけた”浮いている人”です。どうやって浮いているかわかりますか?

ERC2015

2016.8.1 - 救急科医局説明会

7/21(木)に医局説明会が開催されました。
5年生、6年生、1年目研修医、2年目研修医と数多くの参加がありました。びっくりです。
久しぶりに、多忙な丸藤教授も参加してくれました。

若者が参加したいと思う救急医療/救急医学であり続けたいと思います。

医局説明会の様子医局説明会の様子

2016.7.19 - 夏のビール園

勤務明けに研修医や看護師さんを交えてビール園に行きました。
当初、屋外に行く予定でしたが、寒かったので急遽、室内に変更です。
夏でも、夜の札幌は寒いものです。

夏のビール園の様子

2016.7.4 - 7月21日(木)に救急科「医局説明会」を開催します

7/21(木)18:00から救急科の医局説明会を開催します。
参加希望者はこちらのアドレスまでメールでご連絡ください。

医局説明会のご案内

2016.6.20 - 提嶋先生 歓迎会

北大救急に参戦してくれている提嶋先生の歓迎会が遅ればせながら開催されました。
5年ぶりの北大救急とのことです。
研修医の歓迎会も合わせて開催してしまいました。。。。

歓迎会の様子歓迎会の様子歓迎会の様子歓迎会の様子

2016.5.27 - 研修医&学生 歓迎会

5/16に研修医と学生の歓迎会を行いました。
いま、医学部の6年生が長期選択実習で6週間、回ってきています。救急科の長期選択実習は、毎年、人気が高く高倍率のため、成績良好でないと配属されないようです。

今年の学生さんも優秀な人たちばかりです。

歓迎会の様子歓迎会の様子

2016.5.20 - 救急医を目指す君へ

日本救急医学会作成の「救急医をめざす君へ」と言うHPが公開されています。
全国の救急医の実情を紹介するとともに、専門医制度などについても詳しく紹介されています。研修医や学生の皆さん、一度、除いてみてください。

「救急医をめざす君へ」

当科のトップページにも、早速リンクバナーを置きました。

救急医を目指す君へ

2016.5.9 - 先進急性期医療センター 歓迎会

4月からの新人の歓迎会が4//19にありました。医者だけではなく、看護師さんや看護助手さんも含めた開催ですので、100名を超えるメンバーになります(もちろん、勤務者もいますので、参加はそこまでいきませんが。。。)楽しいひと時だったようです。

歓迎会の様子歓迎会の様子歓迎会の様子歓迎会の様子

2016.4.27 - DMAT出動~帰還

北大からも熊本地震に対するDMAT派遣要請を受け、当科の澤村先生を中心とするDMATが4/16~4/20の4日間、現地で活動していました。
4/16の招集に呼応し、千歳基地から自衛隊機で現地入りし、菊池市や合志市、阿蘇市などで活動し、4/20に一般の航空便(JAL/ANA)で札幌に戻ってきました。
現地では香川労災病院のDMATと行動を共にしたようです。北大DMAT 1隊で出来ることは微々たることかもしれませんが、全国のDMATを束ねて有機的な活動を構築していけると言うのは、素晴らしいことと感じます。災害医療は、つくづく、システムが重要だと感じます。

DMAT出動

DMAT出動

現地活動終了

現地活動終了

DMAT帰還

DMAT帰還

2016.3.7 - 送別会

この時期は、飲み会が多くなりますね。。。。
今回は3/2(水)、この3月いっぱいで移動となる宮本先生とクラークの岩田さんの送別会でした。
宮本先生は短期間の研修の予定でしたが、数年にわたり救急科で活躍してくれました。
岩田さんは、救急科のクラーク第1号として、様々な医療事務をこなしてくれました。
お二人とも、北大救急から去られるのは非常に惜しい人材です。。。。

送別会は、良く盛り上がり、記憶が無い人がチラホラと。。。
幸い、皆、自宅には帰れたようです。

送別会の様子送別会の様子送別会の様子送別会の様子送別会の様子

2016.2.29 - 心止村 湯けむり事件簿

みなさん、やりました?
AEDサスペンスドラマゲームの心止村(しんどむら)湯けむり事件簿。

http://aed-project.jp/

こんな企画を思いつく人、素晴らしいと思います。
是非、体験してみてください。

これ、学生の授業なんかにも使えますよね。。。。。

心止村 湯けむり事件簿

2016.2.22 - 和田先生 壮行会

2/15(月)、3月にアメリカへの留学に出発する和田先生の壮行会が開催されました。
管理人は皆が楽しんでいるころICUで走り回っていましたが、一次会の料理はとても美味しかったそうです。
三次会のラーメンまで行き、最後は和田先生大泣きしてたそうです(参加者報告)。

和田先生壮行会の様子和田先生壮行会の様子和田先生壮行会の様子和田先生壮行会の様子和田先生壮行会の様子和田先生壮行会の様子

2016.2.16 - 日本集中治療医学会

2/11(木)〜14(日)、神戸で開催されました。
当教室からもたくさんのメンバーが参加し、勉学に励むとともに宴会/交流に励んできました。

日本集中治療医学会の様子日本集中治療医学会の様子日本集中治療医学会の様子日本集中治療医学会の様子

2016.1.25 - 救急科 新年会

1/9にススキノのお寿司屋さんを貸し切りで新年会が行われました。
年末は、麻酔科と合同の同門会(北酔会)の忘年会や先進急性期医療センターとしての忘年会があるので、毎年、救急科単独としては新年会が行われます。
当直明け&飲み過ぎで、つぶれている人が1名いたようです。

救急科新年会の様子救急科新年会の様子

2015.12.22 - 北酔会 忘年会

先日、救急と麻酔の同門会の北酔会の忘年会がありました。北大救急は麻酔科を母体として設立された講座のため同門会は統一されています。

忘年会に先立ち、北酔会の学術奨励賞を受賞された南崎先生の講演がありました。

北酔会忘年会の様子北酔会忘年会の様子北酔会忘年会の様子

2015.12.14 - 先進医薬研究振興財団 海外留学助成金

和田先生が来年度のアメリカ留学に向けて、先進医薬研究振興財団の海外留学助成金を受けることが決まりました。
写真は、その伝達式の一コマです。

海外留学助成金

2015.11.30 - 教えてICU Part2

さいたま赤十字の早川桂先生の「教えてICU Part2」を、ずいぶん前に献本で頂いていたのですが、先日、読み終わりました。
基本的には若者向けの内容かと思いますが、時々、私も「へ~。」と思うような内容も記載されていて、良い本かと思いました。
指導医と研修医のやり取りで構成されていて、気楽に読める構成もよいですね。

教えてICU Part2

2015.11.24 - 富永先生 歓迎会

先日(と言ってもだいぶ経ちましたが、、、)、富永先生と研修医の歓迎会を開催しました。富永先生のご希望に合わせて、大学近くのジンギスカン屋での開催でした。

富永先生歓迎会の様子富永先生歓迎会の様子富永先生歓迎会の様子

2015.10.26 - JRC蘇生ガイドライン2015オンライン版

10/16に「JRC蘇生ガイドライン2015オンライン版」が公表されました。
心肺蘇生法の指針であるとともに、心肺蘇生に関する研究の集積でもあります。

JRC蘇生ガイドライン2015オンライン版

2015.10.19 - 症例報告

昨年の「N Engl J Med」に掲載された症例報告です。
当教室とは全く関係がないのですが、HP管理人の故郷の人口3万人の離島にある町立病院からの症例報告でした。
正直あの病院から、、、、、!!!!!と言う感想です!

N Engl J Me

症例報告は、外的な評価は低いかもしれませんが、まとめあげる過程で勉強になることが多々あるので、若い世代の先生方は積極的に取り組んでほしいものです。

小豆島

2015.9.7 - Journal of Intensive Care

日本集中治療医学会の英文雑誌Journal of Intensive Careでは掲載された論文がどの程度読まれているのかを知ることができます(トップページ左下“Most viewed”)。
小野先生の病院前のアドレナリン投与に関する論文がけっこう上位に来ているんですよね!!
うれしい限りです。
論文の内容は、来週の業績紹介で取り上げます。
お楽しみに!

Journal of Intensive Care

2015.8.31 - 研修医 送別会

8月いっぱいで救急科の研修が終了する研修医の送別会を大学近くの焼肉屋で開催しました。
8月は他の病院からの逆たすき掛けの2年目研修医が複数名来ていた珍しい月でした。

研修医送別会の様子研修医送別の様子

2015.8.3 - 歓送迎会

先日も救急科の歓送迎会が開催されました。
毎月?もしかしたら毎週?何らかの飲み会があるような気がします。。。

歓送迎会の様子歓送迎会の様子歓送迎会の様子歓送迎会の様子

2015.6.29 - Bunsoとのお別れ

ついに、BunsoからEndnoteに乗り換えてしまいました。
Endnoteは文献管理ソフトの王道ですが、管理人は平成11年から、ず〜〜と、Bunsoを使ってきました。

Bunsoとは、その昔、文想工房というHPで配布されていた文献整理のためのフリーソフトです。
当時からEndnoteはありましたが、とても買う気にならないぐらい高価なものでした。
そんなときにBunsoに出会ったのです。
3.5インチのフロッピーディスク1枚に入る軽さでEndnoteに劣らない性能を有したソフトでした。

その後、2007年に文想工房は閉鎖されてしまいましたが、ずっと使い続けていました。
それを、今回PCの乗換えを機に、Endnoteへ乗り換える事としました。

15年以上論文作成を助けてくれたソフトとのお別れです。とっても、さびしいものです。

BunsoはWindows8でも使えることが確認できています。興味のある方は、是非お使いください。
(Bunsoホームページへのリンクはこちら)

Bunsoの画面

Bunsoの画面

Bunsoの解説HP

Bunsoの解説HP

2015.6.22 - 医局説明会のご案内

7月6日(月)の18:00〜、救急科の医局説明会を開催します。
救急・集中治療へ興味を抱いている若者の参加を期待しています。

医局説明会のご案内

2015.6.8 - 歓送迎会

6月7日(日)、長期選択実習の学生さんと新しい研修医の歓送迎会が開かれました。
私は当直のため大学に軟禁状態かつ学会の準備中でした。もちろん禁酒中です。
今、終わりましたと、写真付きの終了報告が上がってきた時の悔しさと言ったら、、、、。

歓送迎会の様子歓送迎会の様子歓送迎会の様子

2015.5.25 - 研修医 歓迎会

5月から救急科で研修をしている先生の歓迎会を開催しました。
珍しく、ススキノではなく大学近くのお店で1次会でした。2次会はススキノへ繰り出したようです。

研修医 歓迎会の様子研修医 歓迎会の様子研修医 歓迎会の様子

2015.5.18 - 書籍紹介

先日、娘が学校から借りてきた本を開いてみて、思わず、吹き出しました!!
ドクターヘリをテーマにした小中学生向けの小説ですが、登場人物紹介に、あの○○先生がいるではないですか!!
やはり、千葉のあの病院の取材を元にして書かれた小説のようです。

こんなの出ていたんですね。知りませんでした。

書籍「エンジンスタート」書籍「エンジンスタート」

2015.5.11 - 北酔会 新人歓迎会

麻酔科と救急科の同門会である北酔会の新人歓迎会が5月9日(土)に開催されました。
救急には2人の入局者でしたが、麻酔科は多数の入局者がいたようです。
うらやましい限りです。

救急科の新人2人の緊張した面持ちが見て取れます。

北酔会 新人歓迎会の様子北酔会 新人歓迎会の様子北酔会 新人歓迎会の様子北酔会 新人歓迎会の様子北酔会 新人歓迎会の様子北酔会 新人歓迎会の様子北酔会 新人歓迎会の様子

2015.4.27 - 学生さん飲み会

長期選択実習に来ている6年生の学生さん達との飲み会でした。
北大では、6年生の春に1月半の間、自分達の希望した診療科で実習を行います。
その前半の学生さんたちです。

実習の間に、救急/集中治療の魅力を少しでも感じ取ってくれればと思います。

学生さん飲み会の様子

2015.4.13 - 救急科歓迎会

4月3日(金)、救急科の新人歓迎会を開催しました。
3月に柳田先生が移動となりましたが、2名の新人と1名の帰局の若者たちを迎えて1減3増でのスタートとなりました。

救急科歓迎会の様子救急科歓迎会の様子救急科歓迎会の様子救急科歓迎会の様子救急科歓迎会の様子

2015.4.6 - 書籍「本当にあった医学論文」

今日は、珍しく書籍の紹介です。
とは言っても、北大救急とは何の関係もありません。
本書は、医学書ではありません。あくまでも娯楽本です。
とは言っても、実際にPubMedに収録されている純然たる医学論文を紹介しているのですが、、、、

「5秒ルール」の検証や「鼻毛と喘息の関係」、「ラーメン熱傷」など笑える論文が満載です。

もうじき、第2弾も発売になるようです。

本当にあった医学論文

2015.1.15 - 救急医学講座新年会

1月10日(土)、救急医学講座の医局新年会が開催されました。
毎年、年末は麻酔科と合同の同門会や先進急性期医療センターの忘年会など、行事が多いので、救急医学講座単独の会は、新年会となっています。
例年同様、こじんまりとした会です。

救急医学講座新年会の様子

2014.12.23 - 北酔会

12月13日(土)に麻酔科と救急科の同門会の北酔(ほくすい)会の忘年会がありました。
北大救急は麻酔科からの分家のような形で設立された講座なので、同門会が同じなのです。
忘年会の冒頭では、同門会からの学術奨励賞が市立札幌の佐藤先生に送られ、記念講演がありました。
写真のスライドに移っている若者は若かりし頃の佐藤先生のようです。
白黒写真の世代だったんですね~??

北酔会の様子北酔会の様子

2014.11.10 - 送別会

先日、センターの看護師さんの送別会がありました。北大救急の立ち上げの時からいた看護師さんです。
他の部署への移動ですが、パワーアップして戻ってきてくれることを待っています。

送別会の様子送別会の様子

2014.11.5 - 救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン

日本救急医学会、日本集中治療医学会、日本循環器学会の3学会合同の「救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン」が公表されました。
現代の救急・集中治療は臓器サポートが発達したため、何処まででも突き進むことが可能となりましたが、逆に、どのように最後を迎えるかと言うことは難しい問題となってきています。

救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン

2014.10.25 - ICU地方会

北大の主催で、北海道地方会が開催されました。もちろん、うちからも沢山の演題が出ています。
ここ数年、地方会の参加施設や参加人数が減少傾向なのが気になるところですが、面白い地方会の一つであることは間違いないと思います。

ICU地方会の様子ICU地方会の様子ICU地方会の様子

2014.10.20 - 北海道医療新聞

10月10日付の北海道医療新聞に女性気管挿管救命士の記事が掲載されていました。
本人も搬入依頼のTELで声を聞けば直ぐに顔が浮かぶ救命士の一人ですが、親父さんも退職はされましたが、何時まで経っても私が頭の上がらない救命士の一人です。

北海道医療新聞の記事

2014.10.6 - 学位授与式

去る9月25日(木)に和田先生の学位授与式がありました。
医学部だけではなく、他の学部との合同の北海道大学としての学位授与式でした。
和田先生の今後の活躍が期待されます。

学位授与式の様子学位授与式の様子学位授与式の様子

2014.9.27〜2014.9.28 - DMAT訓練参加

当院のDMATチームも北海道DMAT実働訓練に参加してきました。
今回は、開始時間や場所も事前には分からず、、訓練日早朝にEMISを通じて参集場所が通達されました。釧路への参集だったので、病院に集合後、装備を積み込み、釧路へ向けて400kmの移動だったようです。

DMAT訓練参加の様子

2014.9.15 - 2014年度 第1回 医局説明会

先日、開催を告知していましたが、場所と時間が決定しました。

9月22日(月) 18:30〜 
ぶあいそ別邸(北大南門のすぐ近く)
にて行います。

連絡なしの飛び入り参加も歓迎します。お気楽にご参加ください。

しかし、ここの建物、昔は古臭いだけの建物だったんですが、写真で見ると違いますね〜。

医局説明会のご案内

2014.9.12 - 2014年度 第1回 医局説明会を開催します

9月22日(月)の夕方に、北海道大学病院先進急性期医療センター(救急科)の医局説明会を開催します。

どんな勤務体制になるのか?
どんなことが経験できるのか?
給料は?
将来はどんな選択肢が広がるのか?
色々とざっくばらんな話がきけること請け合いです。
少しでも興味のある方は「お問い合わせ」ページからメール・お電話でご連絡ください。

また、時間と場所が決まれば、このHPでも告知をします。

医局説明会のご案内

2014.9.8 - 2013年統計業績集 完成

遅ればせながら、2013年の先進急性期医療センターの統計業績集が完成しました。
以下に、巻頭言に掲載されている文章を掲載させて頂きます。

重症敗血症/敗血症性ショックのICUに於ける集学的治療の重要性とICUの拡充・充実
先進急性期医療センター
部長 丸藤 哲

重症感染症である敗血症は、敗血症、重症敗血症、敗血症性ショックの順に重症度が高くなりますが、日本の最先端の治療技術を持ってしても、重症敗血症の病院死亡率は30%前後、敗血症性ショックでは40%を超える重症病態であることをまずご理解下さい。今回は敗血症治療の歴史的変遷を概観し、その中で重症敗血症/敗血症性ショックのICUに於ける集学的治療の重要性について述べて見ます。
今から20年ほど前に敗血症の定義と診断基準は大きく変わりました。従来敗血症は「体内の感染巣から細菌や真菌などの微生物およびその代謝産物が持続的に血液中に移行している状態」と定義され、その診断には血液培養で細菌やその構成成分であるエンドトキシンが検出されることが必要でした。ところが、この定義の見直しの機運が全世界的に起こり、1992年に新しい定義と診断基準が公表されました。敗血症は「炎症性サイトカインを介した、生体の感染に対する過剰な防御反応の結果であり、好中球活性化と血管内皮細胞傷害を共通の基礎病態とする全身性炎症反応症候群に含められる」と定義されました。診断には血液培養は不要となり、血液培養陽性の有無に関わらず感染により全身性炎症反応(systemic inflammatory response syndrome, SIRS)が起きていれば敗血症と診断することになりました。そして全身性炎症反応は体温、心拍数、呼吸数、白血球数のうち二項目以上を満たした場合と定義されました。例えば肺炎があり、体温が38℃以上、心拍数が90以上あれば敗血症と診断するわけです。この満たす項目数が増えるほど重症と考えて良いでしょう。
世界共通の定義と診断基準を持つことにより、疾患の診療体制は大きく進歩し、より良い治療方法の開発が進みますが、敗血症も例外ではなく新規治療法の開発が期待されました。感染に対する炎症性サイトカインによる過剰な病的反応が敗血症引き起こすとの認識で、抗菌薬に加えて過剰炎症反応の制御を目的とした30近いランダム化比較試験が90年代に行われました。しかし、結果は惨憺たるもので全ての試験が失敗に終わりました。90年代後半には、炎症反応と凝固反応が密接に関連していることが証明され、2000年代にはこの両反応を制御する薬物のランダム化比較試験が実施されました。しかし、いまだ治療に役立つ薬物は見つかっていません。
このような状況を改善すべく、2002年にバルセロナ宣言が公表されました。この宣言では、敗血症は多くの人命を奪う病態であり、その診断・治療法の確立は健康管理および医療経済上看過できない重要かつ喫緊の世界的課題であるとの認識の上に、5年間で敗血症の死亡率を25%低下させることを目的としたSurviving Sepsis Campaignの開始が公表されました。そのフェーズ1として6つの行動計画が提示されましたが、その内容は、
1)有病率が高く致死性の高い病態であることの認識
2)早期かつ正確な診断法の確立
3)一貫した診療手順に基づく適切かつ時宜を得た治療法の確立
4)世界標準の診断・治療指針(ガイドライン)の確立
5)診療支援情報および教育の提供
6)ICU管理に加えICU入退室前後を通じ一貫した診療の質を維持する必要があると言うものです。
フェーズ2として、死亡率の高い重症敗血症と敗血症性ショックを対象に世界標準の診断・治療指針を示したSurviving Sepsis Campaign Guidelineが2004年に公表されました。このガイドラインで特筆すべきは、世界的指針であることに加えて、重症敗血症と敗血症性ショックは、ICUでの集中治療管理と集学的治療が重要且つ必須な病態である事を認識すべきであると強調したことです。
ガイドライン2004はもう一つ重要な考え方、すなわち治療法の束、ケアバンドルと言う概念を重症敗血症治療に取り入れました。ケアバンドルは、有用性が認められた幾つかの治療法を個別に施行するのではなく、必須の治療法の束(バンドル)としてまとめ、それらの全てを施行することにより最大限の効果を得ると言う考え方です。
その後ガイドライン2008を経てSurviving Sepsis Campaign Guideline 2012が公表されました。この中で、重症敗血症は医師のみならず多くの専門職が参加する集学的医療チームに加えて、多数の専門家医師による共同作業により治療する病態であることが強調されました。また、速やかなバンドルケアの実施を具体的に提示して、
診断3時間以内に達成すべき目標として、
1)乳酸値の測定
2)抗菌薬投与前の血液培養実施
3)広域抗菌薬の投与
4)血圧低下あるいは乳酸値4 mmol/L以上の場合、晶質液30 ml/kgを投与
を上げました。
このように重症敗血症は全世界共通の治療指針で治療すべき病態であることへの理解がこの10年間で深まり、重症敗血症の診断・治療体系は大きく進歩しましたが、今なお世界各国で多数の患者が死亡している現実があります。この現状をさらに改善すべく、2012年にGlobal Sepsis Allianceが世界敗血症デー world sepsis dayを開始しました。その最重要点は、敗血症は医療従事者のみではなく、一般市民の理解が必要な病態であり、癌あるいは糖尿病のように世界的政策課題として取り上げるべき病態であることを強調したことです。日本集中治療医学会が主催した第1回世界敗血症デーが2012年に始まり、昨年の世界敗血症デーには日本医師会、日本看護協会などの後援を受けて多数の関連学会が参加しました。今後この取り組みは、感染症に関連するすべての医学会あるいは関連諸団体を含む活動に育てて行くべきでしょう。
敗血症治療の歴史的変遷を概観しました。全身性炎症反応に臓器不全あるいは高乳酸血症を伴う重症敗血症、十分な輸液療法に反応しない敗血症性ショックは、病室ではなくICUでの集学的治療が必要な病態であることを認識していただけたでしょうか。言葉を変えますと、これらの病態は抗菌薬治療と感染巣制御のみでは寛解・快復を望むことはできず、呼吸・循環・栄養・代謝等を含めた集学的治療および機器を使用した臓器支持療法が必須であると言うことです。先進急性期医療センターにおける重症敗血症の病院死亡率は30%前後ですが、まだまだ改善の余地を残しております。臓器不全の進行悪化を待たずに、あるいは複数臓器不全に移行する前に病棟からICU管理を依頼していただくことが重要です。
しかし、2000年の三次救急医療開始以来、先進急性期医療センター集中治療室(ICU)は常に100%を超える可動状態であり、集中治療管理が必要な患者が病棟での治療を余儀なくされる状態が常態化している現実があります。急性期医療を担う北海道大学病院の使命が重症患者の救命にあることを考慮致しますと、これはまさに由々しき状態かと思料致します。この十数年間、先進急性期医療センターの拡充を病院執行部に繰り返し要望してまいりましたが、実現はかないませんでした。しかし、2012年度末に福田病院長執行部に先進急性期医療センター救急室の病室化を確約して頂きました(2013年2月28日執行会議決定)。この方針執行に関して2013年5月に行われた寳金病院長との会談で再確認致しました。
日本集中治療医学会は、集中治療専門医が専従し臨床工学技士が集中治療に参加するICUの診療報酬見直しを要望して来ましたが、2014年度には、集中治療加算増額を含めた診療報酬改定が予定されていると聞き及んでおります。本原稿執筆時点での予測は困難ですが、この改訂を視野に入れて北海道大学病院先進急性期医療センター救急室・集中治療室の拡充・充実を図るのが上策かと思料し、重症敗血症および敗血症性ショック診療の懸案事項の解決に繋がる事を期待しております。

先進急性期医療センターの統計業績

2014.7.14 - 学位論文公開発表

本日、当科の和田先生の学位論文の公開発表がありました。
日常臨床の合間をぬって作成した臨床論文をまとめての論文博士の取得です。

当講座は、学位取得や大学院への進学を義務としていないため、2000年の講座開設以降、学位取得は和田先生で3人目になります。
お疲れ様でした。また、これからの活躍も期待します。

学位論文公開発表学位論文公開発表

2014.6.30〜2014.7.4 - CRASH-2のDr. Ian Roberts

CRASH-2で有名なDr. Ian Robertsが札幌に来られていました。CRASH-2やそのサブグループ解析などについて色々と議論できた1週間でした。
写真は歓迎会と送別会のものです。

Dr. Ian Roberts来札Dr. Ian Roberts来札Dr. Ian Roberts来札Dr. Ian Roberts来札Dr. Ian Roberts来札Dr. Ian Roberts来札

2014.6.30 - 札幌救急カンファレンス

札幌市内の救急施設が集まって、日常臨床で経験したうまくいかなかった症例や悩んだ症例に関するディスカッションをセミクローズドで開催しています。
肩肘を張らず、フランクなやり取りのできるおもしろい研究会です。

札幌救急カンファレンス

2014.6.26 - 金沢での血液疾患セミナーの後で...

金沢での血液疾患セミナーの後に朝倉先生と早川がじっくりと飲んで来た様です。

金沢での血液疾患セミナーの後で

2014.6.9 - 10,000カウンター突破!

昨年度にHPをリニューアルして、週1回程度の更新を心がけてきました。
2014年の2月にはカウンターも設置しましたが、本日、10,000カウンターを突破しました。
1日あたり、少なく見ても70名以上の方が訪れてくれているようです。

10,000カウンター突破

2014.5.23 - 送別会

4月から長期実習で来ていた6年生と、5月一杯で移動になる研修医の合同の送別会を開催しました。
4月・5月は救急科としては珍しく、若者であふれかえっていました。
喜ばしいことなのですが、その分、6年生に回る症例や仕事が少なくなってしまっていたのは残念です。

送別会の様子送別会の様子

2014.5.10 - 北酔会 新人歓迎会

我々、北大救急は、同門会が麻酔科と同じで「北酔会」といいます。5.10はその北酔会の麻酔科、救急科合同の新人歓迎会がありました。
麻酔科の新人さんは沢山いましたが、救急科からは、とっても古い新人さんの前川先生だけでした。。。。

北酔会新人歓迎会の様子北酔会新人歓迎会の様子北酔会新人歓迎会の様子

2014.4.16 - 先進急性期医療センター新人歓迎会

センターの新人歓迎会を行いました。
救急科としては、本当の意味での新人はいないのですが、4月から勤務の方波見先生(市立札幌救急から帰還)、水柿先生(日医救急から帰還)、前川先生(札医救急から)が参加してくれました。

先進急性期医療センター歓迎会の様子先進急性期医療センター歓迎会の様子先進急性期医療センター歓迎会の様子

2014.4.1 - 救急科歓迎会

4/1に救急科の歓迎会を開催しました。
4月からのnew faceの5人に参加してもらいました。市立札幌から戻ってきた方波見先生、東京から戻ってきた水柿先生、札医大救急から前川先生、研修医の平井先生、そして、歯科口腔外科から研修に来られる田中先生でした。

楽しかったようですが、例によって写真はありません。写真を撮る習慣がないので、HP的には記事にはさびしいですね。

管理人は、中学校時代の同級生のバンドが来ていたので歓迎会を欠席してライブに参加してきたのですが、画像はその際のフライヤーです。26年ぶりの再開でした。

歓迎会を欠席した管理人が参加したライブ

2014.3.11 - センター送別会

先進急性期医療センターの送別会が開催されました。
今年も多くのスタッフが移動となってしまいます。

先進急性期医療センター送別会の様子先進急性期医療センター送別会の様子

2014.2.27 - 日本集中治療医学会

日本集中治療医学会が京都で開催されました。
夜の活動として、東北大学病院の救命センターの工藤先生、遠藤先生を中心とした東北大の若手と、札幌の救急医で飲みに行きました。
昼間の学会も面白いのですが、夜の他地域の先生方との飲み会も有益で面白いものです。

日本集中治療医学会の飲み会の様子

2014.2.21 - Bleeding and Coagulopathies in Critical Care

The New England Journal of MedicineでDr. Vincentが敗血症性DICの症例を提示して、それに対するコメントを求めています。
各国から様々なコメントが寄せられており、興味深いものです。

The New England Journal of Medicineのサイトはこちら

Bleeding and Coagulopathies in Critical Care

2014.2.18 - 東北大学病院救命救急センターへ患者搬送

当センターに入院加療中の重症患者を東北大学病院の救命救急センターに搬送してきました。
北大から救急車で丘珠の陸上自衛隊駐屯地に行き、陸上自衛隊の連絡・偵察機LR-1に患者を乗せ代え、仙台空港へ。

東北大学病院救命救急センターへ患者搬送の様子

仙台空港からは、仙台市消防のヘリコプターで東北大学病院の屋上までと言った流れでした。

東北大学病院救命救急センターへ患者搬送の様子

LR-1の中は、ワンボックスカーよりも狭く、十分なモニターも無い中でのフライトでした。。。。
1時間半のフライト中、ずっと、アンビューバックを揉んでいました。

2014.1.15 - 救急医学分野年間方針会議/新年会 (1月11日(土)開催)

毎年恒例の「救急医学分野年間方針会議/新年会」が開催されました。
仰々しい名称ですが、日々の鬱憤をはらすため、くだを巻きながら、酔っ払う会です。
私は、残念ながら、大学当直で留守番でした。

画像は、酔っ払った医局長が撮影を忘れたため、お店のHPから借用しました。

救急医学分野年間方針会議/新年会の様子

2014.1.6 - あけましておめでとうございます

今日から、暦の上では、仕事始めです。
もちろん、我々、北大病院の不夜城である先進急性期医療センターは年末年始を問わず、稼動し続けておりました。

(画像は丸藤からの年賀状です。毎年、おしゃれな年賀状が送られてきます。)

丸藤先生からの年賀状

2013.10.25 - 「臨床に直結する血栓止血学」発刊

当科との関係も深い、金沢大学の朝倉先生が編著の「臨床に直結する血栓止血学」が発刊され、売れ行きが好調なようです。

専門家40人以上による力作揃いです。
血栓止血の各領域のエクスパートが、症例提示、ここがコンサルトされやすい、ピットフォール、お役立ち情報など、今までにあまり見ない内容も執筆されています。

当科の早川も、救急関連の項目で2項目担当させて頂いています。

Amazonのサイトはこちら

臨床に直結する血栓止血学

2013.10.10 - 野口隆史さん写真展

当ホームページの作成にご協力頂いている野口隆史さんの写真展が開催されます。
ご興味のある方は、是非、訪れてみてください。

野口隆史さん写真展の案内野口隆史さん写真展の案内

2013.10.4 - 10月11日に「第2回救急科医局説明会」を開催します

10月11日(金)19:00から「第2回救急科医局説明会」を開催します。
場所は
中央区南1条西4-5-1 大手町ビルB1
飯問屋 ちょんまげ (ぐるなび)
で行います。

下記の案内のポスターは、当科医局長 柳田雄一郎作です。
見た瞬間、爆笑でした!!
学部の廊下などに掲示されていますが、場所も何も書かれていません。バーコードを読みとめると、場所が分かるようです。。。。

第2回救急科医局説明会の案内

2013.9.25 - 災害訓練 (9月4日(水)実施)

遅ればせながら、9月4日に行われた災害訓練の様子です。
数十名規模で模擬患者を準備しての訓練は大変ですが、もう10年続いてきたのですね。。。。
訓練だけで終わることを願ってやみません。

災害訓練の様子災害訓練の様子災害訓練の様子災害訓練の様子災害訓練の様子

2013.9.17 - 臨床に直結する集中治療のエビデンス

遅ればせながら、熟読しています。久しぶりに読み応えのある一冊です。
しかし、残念ながら、研修医諸君にはお勧めできないかもしれません。
内容が濃すぎます。。。

(執筆者の中には当科の早川をはじめ、北大卒の人間がチラホラと、、、、)

書籍のサイト(文光堂ホームページ)はこちら

臨床に直結する集中治療のエビデンス

2013.8.25 - 北海道マラソン 心停止症例

8/25、北海道マラソンが開催されました。北大構内を縦断する形で、マラソンコースが設定されています。去年は重症熱中症が搬入されました。
今年は、なんと、心停止症例でした!!大学構内で心停止症例が発生したとの通報。ドクターカーも要請され、PCPSもスタンバイさせましたが、大会の救急医療スタッフの活躍もあり、自己心拍再開した状態で搬入となりました。
8/26の朝には、心停止のことを笑いながら、一般病棟へと移っていかれました。

大会の救急医療スタッフの皆様、お疲れ様でした。
(下記はお世話になっている救急救命師士のFBからの引用です)

北海道マラソンの様子

2013.8.21 - Dr.Kurosawa 講演会のお知らせ (9月6日(金)開催)

昨年のIan Roberts先生に続き、本年も救急科医局で招待講演を行います。

講演者:黒澤 晋一郎 先生
Shinichiro Kurosawa, MD, PhD
Associate Professor of Pathology and Laboratory Medicine
Boston University School of Medicine

日時:9月6日金曜日 18時から1時間程度
場所:医学部3階救急医学分野図書室

講演題名:Complement Activation in Thrombotic Microangiopathy (TMA) and DIC

講演は英語です。質問は英語、日本語、ちゃんぽん可能です。
学生や研修医の参加も歓迎します。参加希望の方は当科までメールでご連絡ください。

2013.8.14 - 金 海燕先生の送別会

中国から当教室に留学されていた金先生の送別会を開催しました。1年間の短い間でしたが、動物実験を中心に精力的に研究をされていました。8月一杯で帰国されます。

金先生の送別会の様子

2013.8.8 - 女性医師等支援事業

救急科としての利用実績はありませんが、大学構内には複数の保育所があり(うち、一つは24時間保育)、病後児保育室や学童も整備されています。どのような勤務体制にするかは本人の希望との相談になりますが、子育て中の女性も勤務できる環境が北海道大学病院には整っています。
詳細はこちら(外部リンク)を参照してみてください。

2013.6.20

スミスメディカル・ジャパンにご協力いただき、輪状甲状靱帯穿刺/切開のハンズオンセミナを開催しました。
同手技は、緊急時の気道確保に欠かせない技能のひとつです。スライドによる解説の後、ミニトラックII、クイックトラックと豚喉頭を用いて繰り返し練習しました。豚喉頭は模型と比較し、より人体に近い感覚であり、良い経験をしていただけたと思います。

輪状甲状靱帯穿刺/切開ハンズオンセミナの様子輪状甲状靱帯穿刺/切開ハンズオンセミナの様子

2013.6.17

救急科招待講演として、市立札幌病院精神医療センターの上村恵一先生をお招きしました。
同センターは、3次救急施設である同院救命救急センターと密な連携をとり、身体疾患を合併した精神疾患患者の診療や、ICU入院中から精神疾患やせん妄への治療介入を行っている、全国的にも稀な施設です。同センターのご紹介と、医師であれば誰もが対峙するせん妄に関してのご講演をいただきました。
せん妄の発見から治療まで、詳しいながらも非常に分かりやすいお話でした。

2013.6.11

当科の医局説明会を行いました。学生・研修医の方々と和やかな雰囲気で大いに語らえたと思います。
参加できなかった、もしくは救急医療の魅力がいまひとつ伝わらなかった、という方、次回ご参加ください。お待ちしています。

医局説明会の様子