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ER体験記~シガテラ毒~

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今回は魚です。シガテラ毒をご存じでしょうか?北海道にいた私ですが、この単語は知っていました。どこで知ったのかというと、獣医師国家試験勉強で動物性食中毒で勉強したからでした。そのときから10年以上経ちますが、よくわからず試験のためだけに暗記したものが役に立ち、世の中無駄なことは無いものだ、と一人感慨深く感じました。
さて、日本でシガテラ中毒原因となる有毒種は、主にフエダイ科、ハタ科、イシダイ科といった魚で、筋肉と内臓に毒があり、刺身などで食べることで発症します。主症状は神経症状であるドライアイスセンセーション(温度感覚の異常)が有名で、暖かいものも冷たく感じ、水を触るとドライアイスに触れたかのように冷たく感じる症状です。他に筋肉痛、関節痛、頭痛、めまいから消化器系症状や循環器系症状(不整脈、血圧低下、徐脈等)も呈することがあります。神経症状は、軽症では1週間程度で治まるが、重症な場合では数ヶ月から1年以上継続することがあるようです。この方は低血圧を呈しており、補液に不反応で昇圧剤まで必要になっていました。あいにく満床であったため転院となりその後の経過は不明です。
他にも、シュノーケリング中に何かに咬まれ翌日急に四肢弛緩性麻痺が出現し離島診療所からヘリ搬送した例とか、南国海洋生物について勉強中です。将来的に、地球温暖化がすすみ、北海道で役に立つことがあるのでしょうか。そのとき何歳になっているのでしょう。